もえぎのhtnb

萌えぎのエレンのメインブログです

イベント「おもしろ同人誌バザール・プチ」参加 8/11

久しぶりに同人誌頒布イベントに参加します。新刊はありませんが、よろしくです。既刊個人誌の頒布、そしてフリーペーパーを配布する予定です。

おもしろ同人誌バザール・プチ
8月11日(土)
12:00~18:00
大崎駅南口改札前自由通路​「夢さん橋」
参加サークル名:はなごよみ

イベント概要

頒布個人誌

モニ・セイクレッド ~アイドルまとめサイトの作り方~
ハロプロまとめサイトの作成ノウハウ

NAGANO!
ファイブスター物語の紹介

フリーペーパー

語られなくなった安倍なつみ
モーニング娘。に興味のない者にとって、モーニング娘。とは謎でしかない。なぜ、いまだに活動しているのか。どうして人気があるのか。全く分からない。モーニング娘。が何者なのか、ぼくらは知らない。モーニング娘。が何者なのか、それを記しておくことは重要だ。それはあまりにも膨大な記述となる。そこで、近年のつんく♂の発言から気になるものを取り上げてみる。

about

つんく効果

つんく効果」という言葉があって、ギョッとした覚えがある。つんくプロデュースであれば、一見つまらなくとも最後にはつんく効果による霊験あらたかな力が発揮されて楽曲が面白くまとまるだろうという意味らしい。
このBerryz工房についての批判の代表的な文章は、彼女たちの音楽活動が始まって日ならずして、僕に届いた手紙の内容に尽きる。つまり、「つんく作品を期待して見ていたのに、Berryz工房はなんだ! CDを若い連中の教育に利用している!それは作品作りではない。音楽に対しての冒涜だ!あなたは創作者の立場を放棄したのか!」
が、Berryz工房がデビューして思うことは、時には、楽曲制作を若い人の教育機関として利用させていただいても良いのではないか?という感触であり、それは、今でも変わっていない考えである。この僕の思い切りが、Berryz工房の不幸と、ハッピーさを生んだ。そのハッピーさの部分に、Berryz工房故に手に入れることができた成果がある。しかし、その成果が、僕に関係のない部分での成果であると言うことが口惜しい。
ハロー!プロジェクトは、いまや芸能であり、かつ、かってのように学芸レベルのものであるという両極を備えたジャンルとして成長してしまっている。今後は、この広いテリトリーの中で業務をこなしていかなければならない時代に突入している。かって、小室が、TVというメディアに出会ったと同じ変革の時代に入っているのだ。 表面の見え方は違うが、変革としては、同質の問題を含んでいる時代なのである。その時代を迎えた現在、アップフロントでさえも、そこは、大人としての偉い人々の固りになってしまっている。そんな大人たちだけの発想で、若い人たちに見て貰えるような作品は作ってはいけない。
革新的な作品を作る事ができるスタッフというのは、所詮は、三十代までである。それは、かってのアップフロントでも、そうであったし、そうして来たのだ。が、大人は、自分の主権を奪われることが怖いために、若い人の参加を危険視する。若いスタッフに任せて、もっと巨大な成功を手に入れれば、そのピンハネだけでメシが食えるとは思わないのだ。それでは恥かしいし、現場としてはヤバイから……と。しかし、浜崎あゆみを使ってみせるプロダクションの大人たちを笑う人はいないだろう。それが、まず、芸能の世界の生き方である。 そして、もう一方の学芸レベルということでは、確実に生き残る作品を創作するという堅実さである。モーニング娘。のように……だ。
平成世代は、僕のような“おじさん”にとっては、異星人である。僕は、Berryz工房の詞も曲も大嫌いだ! が、その平成生まれの少女たちの存在を手に入れていかなければ、
 U F A は ヤ バ イ ヨ ! 
ということになる。

10年前の文章をそのままドロップ。ぼくの心境は驚くほど変わっていない。

about

初めて見たハロプロ研修生公演にて松原ユリヤに感動した理由

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81Ly62Q7g-L._SL1500_.jpg

 松原ユリヤが歌う姿を見て、ぼくは感動した。涙が止まらなかった。どうしてだろう?

 2018年5月6日。ぼくは初めてハロプロ研修生の公演を見た。その公演は年に一度開催される実力診断テストと呼ばれるもので、研修生全員がそれぞれ、自ら選んだ課題曲をソロで歌う。
 ハロプロ研修生28期メンバー松原ユリヤは、2008年2月26日生まれ。最も若いハロプロ研修生だ(2018年5月6日の時点で)。

公演当日のTogetterまとめを作成
ハロ!ステにて実力診断テストのダイジェスト映像が公開(5月9日)
※12分からのリンク
https://www.youtube.com/watch?v=8X4iq0IR5tE&t=12m


 下記のブログエントリーの続き。
 コミティアという同人誌即売イベントに「はなごよみ」としてサークル参加することになり、その翌日にハロプロ研修生の実力診断テストが開催されると言うことで、今回、初めて研修生の公演に行った(ぼく自身いわゆるアイドル現場へ行くことが苦手なので/そんなぼくがどうして実力診断テストへ行きたいと思ったのかは前のブログに書いた)。そして、「はなごよみ」主宰の押井徳馬さん( id:osito / @ )と連番で見ることにした。押井さんはハロプロの公演を見たことはなかったけれど、同人アイドルなどの現場へ通うことは聞いていたので、ぼくにとってはアイドル現場慣れした「先輩」でもある。彼を誘ったのは「先輩」の隣であれば自分の現場苦手意識を克服出来るのでは、と言う考えもあった。
 実力診断テストを見た押井さんから興味深い感想を聞くことが出来た。今回の実力診断テストにて研修生が選んだ曲は、かっこいいダンスが映えるもの、いわゆるセクシー路線が多かった。押井さんが好きな、クッキンアイドルまいんちゃんのような「かわいい」曲や歌唱パフォーマンスは少なかった。押井さんは、どうしてセクシー路線ばかりなのか少し疑問に感じたのだと言う。詳しくは押井さんがレポブログをアップしたので、是非とも下記ブログをご覧ください。

 言われてみると思い当たる。ハロプロ研修生の実力診断テストでは当然の如くハロプロ楽曲から課題曲が選ばれる。近年、ハロプロの楽曲はセクシー路線ばかりが目立つ。特に、2015年からつんくハロプロの総合プロデューサーを降りてから、そのような傾向なのではと感じている。そうではあるが、例えば、2017年に解散した℃-uteが後期(特に2015年以降)はセクシー路線の楽曲でとにかく攻めていた印象があり、その℃-uteのファンの若い女性が目立ってきた。彼女たち若い世代はハロプロ=セクシー路線だと捉えていて、それが良いもの、かっこいいものだと好意的に感じている。だとすれば、現在の研修生も世代としてセクシー路線を志向する者たちが少なくないと言うことになるだろう。
 松原ユリヤが選んだ曲は、つばきファクトリーの『春恋歌』だった。この季節の柔らかい感じを覚える、つばきファクトリーの名曲だ。

 自分で作成したTogetterまとめにもあるように、今年の研修生のレベルは全体的に高いものだ。「お前、練習して来たのか?」と疑問に感じる者はいなかった。
 松原ユリヤの歌唱パフォーマンスは、決してスキルの高いものでは、なかった。それでもぼくは感動した。あの松原が、ここまで歌えるようになっていた。少なくとも音痴ではない。そして、その堂々とした歌いっぷり。児童のそれでしかなかったのかもしれない。それでも「良くやった!」と称賛したい。そういう高揚感がまずあった。だからぼくは、感動したのだし、泣いたのだった。
 まだ少女と呼ぶには若く、幼い。そんな彼女が、素直に歌う。そういったさまが、とても良かった。どこか懐かしさを感じさせるものでもあった。遥か昔にぼくが失った何かが、そこにあったのかもしれない。
 最近のハロプロはダンスありきだ。セクシー路線の楽曲でもあり、そして、テクニックあってこそのハロプロ。多くの研修生が目指す傾向がそこに「偏って」いると感じることがあった。それでこそハロプロなのだと言う見解もあるだろう。一方で、かわいい路線を目指す研修生も、いた。けれど、そして、松原ユリヤは、そのどちらでもなかった。研修生を含むこれまでのハロプロの誰とも似ていない。松原の立ち姿は、堂々としていた。凛としていた。まだ稚拙かもしれないが、とにかく、彼女は逸材であり、有望だ。そう感じた。それでぼくは感動したのだ。
 ぼくが松原ユリヤに感動した理由、泣いてしまった理由は、そういうことだ。

 ということで、今回のブログはここまで。あとは雑記です。

#ハロプロ超帝國

松原ユリヤの立ち姿が堂々としていた。凛としていた。毎度おなじみファイブスター物語で例えると、小学生の超帝國剣聖、ミキータ・オージェを彷彿させるものでもあった。ファイブスター物語の読者でなければこの例えは通用しないけれど簡単に記しておく。超帝國剣聖とは太古に存在した伝説の騎士であり、現世では居ないことになっているが、最近になって彼らが転生していることが確認出来た。超帝國剣聖とは人間離れした異常な破壊力を持つ戦闘人種なのだが、現世に転生した彼らにその力はない。ところが、何かのきっかけで覚醒し本来の戦闘能力が復活するだろうことが予告されている。松原ユリヤが歌う姿に、そのような「大化け」するかもしれない衝撃を、ぼくは感じ取ったのだ。それで、泣けたということでもあったのだ。これはファイブスター物語ファンとしての感じ方なので、あの日、中野サンプラザでぼくのように感じた者は、恐らくぼくだけだっただろう。付け加えておくと、超帝國剣聖とは恐怖の象徴でもあるので、ぼくは松原に対して、ある種の畏敬の念を感じたのかもしれなかった。

 自分で作成したTogetterまとめに、5月9日に公開されたハロプロYouTube番組『ハロ!ステ』にてこの公演を初めて見たハロプロファンのツイートを追記した。松原の歌唱について好意的なツイートも多かった。最近の研修生、そしてハロプロが失った何かが松原の歌にはあるといった発言も見られた。
 改めて動画で見てみると、細かいところまで良く見える。なるほど、こうだったのか。全然踊っていないと思っていた松原ユリヤが意外と踊っていた。確認の意味でもこういった動画配信は重要だ。そうではあるが、実際に見たときの、強烈な感動は、動画とは比較にならない。
 既にぼくはハロプロの公演などの現場へ行かないと宣言している。しかし、研修生の実力診断テストだけは別だろうと感じた。
 ぼくが現場へ行かないと決めたのは、楽しみよりもストレスが勝ってしまったからなのだが、それは例えば、ファンの応援する姿、あの場に付いていけないと感じることだ。そこまで騒がなくともいいだろう。騒ぐと書くと一部の厄介者の迷惑行為を指す場合があるけれど、そうではなく、ぼくにはあの、ハロプロファンの一般的な応援スタイルは騒いでいるとしか感じられなかった。あれが90分も続くことが、ぼくには耐えられなかった。コンサートの現場でぼくはこれまでに、そう感じてきた。自宅で映像を見るときには、そういった感じ方はしない。付け加えておくと、そういうファンの応援スタイルを止めろと言っているわけではない。ただぼくは、そういうことをしないし、コンサート会場で自然と身体が動くと言うことも、ない。だから、羨ましいことでもあるのだ。あのような応援スタイルは現場以外でも映像で見ることが多いし、見慣れたものではある。ハロプロの現場とはこういうものなのだという認識もある。あれが無くなるとはとても思えないし、無ければ無いで寂しいものだとは感じている。だけど、ぼくは、そこに入って一緒に盛り上がることが出来ないのだ。
 ハロプロの公演を、ただ黙って見るなんてことは有り得るのだろうか。それは盛り上がっていないコンサートではないのか。
 研修生の実力診断テストが良いと思ったのは、ファンが皆、黙って演者を見ていることだった。全ての研修生がソロで歌唱パフォーマンスを披露する。観客はそのなかの一人に投票する。これが実力診断テストだ。だからファンは黙って見ている。熱心にメモを取る者もいる。披露が終わったら拍手。ぼくはこの空気をとても良いものと感じた。公演の最後には、研修生全員で普段のハロプロ公演のように歌い踊るので、そこではファンも普段のように光る棒を振り回したり声援を送ったりするが、ぼくにとっては最後のそれは「おまけ」のようなものだし、数曲なので苦痛を感じたりはしなかった。
 研修生を含めて、ハロプロメンバーがソロで歌う公演はほとんどない。ファンクラブ会員限定のバースデーイベントなど一部を除いて、ソロで歌う姿を見ることはない。そういった点でも実力診断テストは珍しい公演だ。テスト中ファンは着席して見る。これはぼくにとって心地よいものだった。多くのファン、そして研修生にとっても、声援や応援パフォーマンス(光る棒を降るなど)のない静かななかで歌うことは、緊張感が伴う。ぼくは、あの緊迫した空気が、好きになった。この実力診断テストに挑む研修生にとっては、自分を魅せることが出来るハロプロ楽曲はどれか、どうやったら目立つことが出来るか、など、試行錯誤する。間違いなく、試行錯誤したのだろうと思う。ハロプロには○○総選挙のようなメンバー同士を競わせるようなイベントは皆無なのだが、この実力診断テストだけは違う。そしてこれは、人気投票では、ない。ハロプロ楽曲大賞のエントリーコメントを見ても分かるように、ハロプロファンは「音楽として」そして「アーティストとして」ハロプロを評価し、嗜好する(それが全てではないが)。

 そしてぼくには、少し思い出すことがあった。他の誰とも似ていないと書いたのだが、松原ユリヤの歌う姿、そしてその歌声が、誰かに似ていた。ハロプロではない誰かに。
 ミラーボールが好きだからミラーボールのようなキラキラな衣装にしたのだと、松原は言っていた。そして、課題曲に『春恋歌』を選んだ理由を「簡単だから」と言った。オーディション時から彼女の発言は面白いものばかりだ。ここで重要なのは、受けを狙って面白い発言を選んだ訳ではないと言うことだ。それは、実に好ましい。
 こういうタイプの芸能人を、ぼくは過去に見たことがある。それは、春名風花だ。年齢にしては辛辣な発言で知られる通称はるかぜちゃん。ぼくは主に彼女のツイッターを読んで知っているだけだが、普段の彼女は、かわいらしく、そして面白いものであった。現在では声優であり、すっかり綺麗なお姉さんとなった彼女だが、子役時代の彼女は、実に面白い人物であった。
 松原ユリヤの声が春名風花に似ていると感じた。天才的なキャラクターも似ている。しかしこれは正確ではない。春名風花は『こどものおもちゃ』というアニメの大ファンだった。このアニメの原作となる漫画、その主人公のモデルは、かつて『あっぱれさんま大先生』にて奇天烈な発言で話題となった子役、有田気恵だった。有田はその不思議な言動から異星人と呼ばれていた。呼ばれていなかったかもしれないけれど、そういうキャラクターだった。彼女は、極めて真面目に、世界と向き合い、発言していた。それが最高に面白かったのだ。それは『窓ぎわのトットちゃん』の黒柳徹子のようだったと言われている(これは同番組で共演した山崎裕太のコメント)。当時のぼくは、このことがきっかけで黒柳の著書を読んだ。それほど、ぼくは有田気恵の大ファンだった。そう、すなわち、松原ユリヤとは有田気恵であり春名風花でもある。ぼくは、そう感じた。それは、単に子供だから面白いことを言うのだろう、ではない。ぼくにとって彼女たちは、天才的な大いなる何者かによって選ばれ、何処からか遣わされた者なのだ。
 松原ユリヤが歌う姿を見て、春名風花に似ていると感じた。そしてぼくは、春名風花ハロプロに来て欲しいと願っていたことがあった。だから、松原ユリヤハロプロ研修生としてステージに立っていることに、かつての自分の願いが叶ったと勘違いしたのかも、しれなかった。
 松原ユリヤはまだ小学生ということもあって、近くに正規グループへの昇格はないだろう。そして、まだ若いから、考えが変わって研修生を辞めてしまうかもしれない。それでもぼくは、彼女に、ハロプロ研修生として是非とも頑張って欲しいと、願っている。
 最後に。アイドル現場の「先輩」でもある押井さんと連番し、押井さんが光る棒を振り回しているのを見ても、ぼくは動かずにステージを見たままだった。アイドルファンとして自分がやらない応援スタイルではある。良く知る間柄である押井さんがそれをやっているのを隣で見ても、不快だとは、全く感じなかった。そして、ぼくはこれまで通り、黙ってステージを見る。押井さんと一緒に公演を見て、そこは変えなくても全く構わないと、やっと気づいた。
 そしてぼくは、次の現場を、来年の実力診断テストにすると、密かに決めた。

ハロプロ研修生:リリース詳細|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

Rainbow×2

Rainbow×2

ハロプロ研修生の期については下記のツイート画像を参照のこと
https://i.imgur.com/ACIQir6.jpg
https://twitter.com/hp_mid_s/status/990862428492578817

お知らせ

 5月5日コミティアで頒布した新刊は絶版にしました。理由は、実力診断テストを見て色々と思うところがあったからです。いづれ、何かしらのかたちでお届け出来ると思います。

about

初めて見たハロプロ研修生公演にて松原ユリヤに感動した理由を書く前に

 松原ユリヤが歌う姿を見て、ぼくは感動した。涙が止まらなかった。どうしてだろう?
 その日のファンのツイートを眺めて見ても、選曲の理由が「簡単だから」と言い放った彼女の強烈発言に爆笑した、であったり(ぼくも笑いましたよあれは)、歌もダンスも上手くないあの松原がここまで歌えたことを暖かく見守りたい、と言うようなツイートこそあれ、感動したというツイートは見当たらなかった。少なくとも、泣くほどのことでは、なかったはずだ。どうして泣いてしまったのか。その理由をブログを書きながら考える。まずは長い前置きから始めるので、よろしくです。

松原ユリヤ(まつばらゆりや)
http://cdn.helloproject.com/img/artist/m/f4e54de38dd6f330530d4aa8edd8eb7fe924dd1d.jpg
2008年2月26日生まれ
血液型A型
東京都出身
http://www.helloproject.com/helloprokenshusei/profile/yuriya_matsubara/

 コミティア124の翌日、2018年5月6日に、ぼくはハロプロ研修生公演を見た。ハロプロ関連の公演を見るのが久しぶりであり、そして、ハロプロ研修生の公演を見るのは初めてだ。ハロプロ研修生はその名の通り研修中の者たちであり、基本的にテレビやラジオに出ないので、定期的に開催されるハロプロ研修生公演を見るしか知る手立てはない。福島に住んでいると見る機会がないし、そのためにわざわざ東京へ行くこともなかった。今回は、たまたまスケジュールが合ったので、見てみた。

Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~

 この日の公演は年に一回だけ行われる「春の公開実力診断テスト」。研修生公演のなかでもマニアックなものだと聞いていた。この公演では、研修生の各々が自ら選んだ課題曲を歌い、会場のファンは誰が良かったかを投票し、公演の最後に結果発表が行われる。通常の研修生公演と異なるのは、参加者全員がそれぞれソロで歌うという点だ。これは他のハロプロ関連の公演でも見られないことであり、珍しい。そして、ファン投票が行われる点も重要だ。これも他では行われない。いわゆる推しメンではなく冷静にそのパフォーマンスを審査し投票するというファンが多いのだと聞いている。人気投票とは違うらしいのだ。ハロプロのファンは、ハロプロの歌やダンスのレベルが高いことを誇りとしている(もちろんそれだけではないが)。ハロプロが備える高いスキルを養成するハロプロ研修生の、実力を診断するイベント。これは、単なるアイドルのイベントではない。だから、研修生それぞれの気合の入り方も相当なものだし、ファンにとっても緊張感を伴う。

先にお断りしておきますが当ブログエントリーはレポブログではないので(書いてみたらレポにならなかったのです)
公演内容については是非とも下記のブログをご覧ください

 ぼくが、どうしても「春の公開実力診断テスト」を見てみたいと思ったきっかけは、2016年に発売された『Top Yell NEO』に掲載されたシャ乱Qまことのインタビューだった。

Top Yell 特別編集 Top Yell NEO

Top Yell 特別編集 Top Yell NEO

 ハロプロ研修生公演の司会を務めているまことが、この年の「春の公開実力診断テスト」にて、加賀楓井上ひかるハロプロ研修生の本質を見失った、などの重要な発言を残していた。モーニング娘。メンバーとなる前の加賀、そして井上は研修期間が長く、お姉さん組とも呼ばれていた。この時点で既に実力派と呼ばれていたが、まことは彼女たちについて、テクニックで上手くまとめて「チャレンジ」しなかった、だから見失った、と言う。
 コミティアの翌日だったのでちょうどいいと考えたからチケットを取ってみたのだが、ぼくは、この「春の公開実力診断テスト」について、以前から興味があった。ハロプロまとめを作成していて、この公演特有の、独特の空気、緊張感など、ファンのツイートをまとめながら、一度は見てみたいと思っていた。
 と、ここまでは、見聞きした話。ぼくはハロプロ研修生の公演を実際に見たことはなかった。それでも、ハロプロ研修生の現場には、ハロプロの秘密、ぼくが知らない何かがある。以前からそう考えていた。今回はたまたまスケジュールが合ったので、見ることにした。
 ハロプロ研修生はテレビやラジオに出ないと書いたが例外はある。BS日テレにてハロプロ研修生のバラエティ番組が放映されていた。佐々木莉佳子加賀楓が研修生だった頃であり、出演していた当時の研修生は、現在ではモーニング娘。アンジュルムなど、ハロプロの正規グループに加入している。佐々木莉佳子気仙沼のアイドルグループを辞めてハロプロ研修生に入ったことでも有名で、ぼくは以前(気仙沼時代)から知っていた。あのような楽しい番組が今でも続いていたら、地方に住むぼくのような人間でもハロプロ研修生に対して親しみを持てたんだろうと思っている。現時点での番組出演は、ハロプロ研修生北海道のメンバーが出演するHBCラジオの番組のみだ。だから、ハロプロ研修生北海道のメンバーについては多少は知っているつもりだった。
 2017年、アベマTVにてハロプロオーディションが開催され、番組として数回に渡り配信された。ハロプロメンバーのオーディションと謳われ、どのグループに加入出来るかは明言されなかった。最終候補の8名に密着し、結果、全員が落選した。番組の本番はここからとなる。その8名にハロプロ研修生への加入を勧める。そして、学業優先を理由に辞退した1名を除く7名が、2017年12月、ハロプロ研修生28期として新加入した。松原ユリヤはそのなかの一人だ。

ハロプロ研修生に新メンバーが加入!
http://www.helloproject.com/helloprokenshusei/news/7928/
ハロプロ研修生の期については以下のツイート画像を参照のこと

 すなわち、松原ユリヤを含むハロプロ研修生28期メンバーは、このアベマTVのハロプロオーディション番組に最初から出演していた。だから、このメンバーに対して、かつてのモーニング娘。オーディションがASAYANにて放映されていた当時のように、親近感が湧くようになっていた。ぼくにとっては、27期までのハロプロ研修生よりも、良く知る者たちとなっていた。
 松原ユリヤは、最初から異彩を放っていた。オーディションを受けた理由が、お笑いアイドルになりたい。吉本新喜劇小籔千豊の大ファンだと言う。憧れのハロプロメンバーはいない。好きなハロプロの曲もない。ここまで聞いて、明らかにおかしい。どうしてお前はハロプロオーディションを受けたのだ?
 可愛いとかスタイルが良い、などではなく、面白いかどうか。それがぼくにとって最も重要なので、この時点でぼくは彼女のことを「推し」ていた(実際には研修生入りを辞退した人物が一推しだったけど)。
 この番組ではオーディションの過程、歌とダンスのレッスンに密着していたのだが、松原は、とにかく注意されてばかりだった。ハロプロのレッスンで良く聞く「やる気がないなら帰ってください」というあれを何度も言われていた。歌とダンスが徹底的に下手だった。他の参加者が取り立てて上手ということでもなかったが(上手い者もいた)、とにかく松原は、ダメダメだった。そもそも、お笑いアイドルと言う良く分からない目標なので、本当にハロプロの歌とダンスを習う気があるのかと疑いつつ、ぼくは、とにかくそれが面白いので見続けていた。
 だから、松原がハロプロ研修生に加入すると決めたと知り、驚いた。ハロプロに面白い奴が入ることはぼくにとって好ましい。だけど、もしかして素質がないのではないかと疑ってもいた。そうではあるけど、ぼくが気に入った人物であるのだから、他の芸能事務所ではなくアップフロントハロプロ研修生として今後頑張って行くと決めた彼女を歓迎した。こんな面白い奴を他の事務所に取られては面白くない。当時のぼくにとっては、その程度のことだった。
 そして、ほどなく、松原ユリヤのことをぼくは忘れていた。ハロプロYouTube番組にて研修生のレッスンなどが見られることがあり、松原がまだいることを確認して安心したりはしていた。それでも、好きなハロプロメンバーとして名前を出すことはなく、正直、忘れていたのだ。
 だから、この日の研修生公演は、ぼくにとって松原ユリヤとの「再会」となった。
 ぼくが彼女の歌を聞いて泣いたのは再会だったからなのか?
 もしかしたら、そうかもしれない。
 この日の公演は先に書いた通り実力診断テストなので、研修生それぞれが自分をアピールすべく、ソロとしてのパフォーマンスを披露していた。ぼくは正直、スキル面はあまり重視していないので、なるほど、今の研修生はレベルが高いなあと思いつつ、それだけだと面白味がないなあ、などと考え、途中からは、もしぼくがモーニング娘。の採用担当だったら誰を入れるかと言う点を重視して、個々のパフォーマンスを見るように切り替えた。そうなると、単に上手いかどうかではなくなった。この実力診断テストの23番目に出演した太田遥香だけが、その基準に合っていた。サビの部分で音程を外したが、それを含めて、全体的に伸び伸びとしていて、モーニング娘。に入れたいと感じた。ぼくがスキルを重視しないのは、研修生時点での評価や獲得したスキルは正規グループに加入した時点でリセットされ、そのグループに相応しく一から「やり直し」されると、これまでの研修生上がりのメンバーを見ていて感じていたからだった。例えば、加賀楓がそうだろう。研修生のなかで最もスキルが高いと言われていた加賀でさえ、モーニング娘。となれば、苦労している。求められるものは単なるスキルだけではなく、キャラクター、真の意味での個性であったりする。そのことは加賀自身がインタビューで答えている。
 「荒れる春場所」ではないが、これまでの実力診断テストでは、何かと波乱が起こると聞いていたが、ぼくが見た限り、今回の実力診断テストでは、そういうことはなかった。そして、現時点でのハロプロ研修生のレベルの高さは実感した。実際に見てみないと分からないことはあって、なるほどと感じた。だけどぼくは、そのレベルの高さをそれほど重視していない。
 本来であれば、今回の実力診断テストで投票するのは太田遥香だったのだが、その前に事件は起こった。太田の出番の2つ前、21番目に松原ユリヤが登場した。

 たまたまスケジュールが合ったので見てみた。その程度のこと。そのはずだった。

 続く。

公演当日のTogetterまとめを作成しました

そして、数年ぶりにはてなキーワードを作成しました

ハロステにて当日のダイジェスト映像が公開されました(5月9日)
※12分からのリンク
https://www.youtube.com/watch?v=8X4iq0IR5tE&t=12m

about

#ハロプロ超帝國 対話篇 モーニング娘。=レッド・ミラージュ #fss_jp

上記ブログの続き


江連 ここからは、これまで語ってきた「ハロプロ超帝國」とは異なる考え方で、問題を読み解いてみる。
加賀 問題って何ですか?
江連 現在のハロプロメンバーが、憧れの先輩に安倍なつみの名前を誰一人として挙げていないことだ。
加賀 安倍さんは、目標にするにしても、実際にその活躍を見ていなかったので、いまひとつ実感がないんですよ。安倍さんはあまりにも偉大と言いますか、ちょっとレベルが違うんですよ。
江連 つまり、こういうことなのだろう。2018年4月7日、モーニング娘。のコンサートで小田さくらは「太陽とシスコムーンさんとか向こう側だった偉大な先輩たちと同じステージにいる、同じステージ裏にいると、私はハローの後輩なんだと改めて感じました」と発言していた。これは、同年3月に開催されたひなフェスでの共演についてのことだ。ひなフェスとはハロプロの全グループが出演するコンサートで、いわゆるハロコンと同じようなイベントのことだが、この年は20周年ということで、安倍なつみを含むモーニング娘。結成当時のメンバー5名、いわゆるオリメンと、すでに解散したハロプロのグループ、太陽とシスコムーンがゲスト出演したことで話題となった。ハロプロの黎明期を代表する彼女たちが活躍していたのは、それこそモーニング娘。がデビューして数年だから、15年以上前のことだ。ここで小田は、彼女たちの圧倒的な存在感を「向こう側だった偉大な先輩」とした。恐らく、モーニング娘。5期メンバー以降の先輩よりも「遠く」にいるといったニュアンスだ。現在のモーニング娘。が挙げる憧れの先輩とは、5期の高橋愛以降の者たちだから、これは、世代と呼ぶしかない。しかし、世代と言えるのは、いまだにモーニング娘。と言えば安倍なつみ後藤真希だとする、往年のファンが少なくないからだ。初期のモーニング娘。メンバーが「モーニング娘。OG」として現在まで度々テレビで特集が組まれることを考えると、需要があると言うことなのだ。
加賀 それは分かりますよ。
江連 だからぼくは、こう考える。かつてのモーニング娘。とはモーターヘッドであり、現在のモーニング娘。とはGTMである。最も重要なのは「どちらが格上か?」ではない、ということだ。
加賀 またもや意味不明な言葉が。
江連 そうだな、まず、ファイブスター物語に出てくる戦闘ロボットである、モーターヘッド、そしてゴティックメード(GTM)についての説明から行わなければならない。
加賀 そうですか。
江連 ここからの話は、「ハロプロ超帝國」とは切り離して聞いてもらいたい。
加賀 めんどくさいですねえ。
江連 これから話す、現在のモーニング娘。をGTMと称する理由とは、これまでの流れ、モーニング娘。の歴史はそのままに、設定そのものの「置き換え」となる。
加賀 全く意味が分かりません。その、ジーティーエムというのは…
江連 この例え話は非常に難しい。なにせ、前例のないことだからだ。まず、モーターヘッドとはファイブスター物語に登場する戦闘ロボットの総称だ。ガンダムで言うところのモビルスーツ
加賀 モビルスーツは知ってます。
江連 ところが、2014年から、モーターヘッドはGTMに変更された。名前だけが変わったわけではない。全ての戦闘ロボットの名前とデザインが変更されたのだ。
加賀 ?
江連 君が良く知るガンダムに例えると、全てのモビルスーツのデザインがマクロスのようなものに変えられ、しかも、全てのロボットの名前まで変わる。モビルスーツではなくアーマードなんとか、のような総称に変更。すなわち「ガンダムというモビルスーツ」は形も名前も全く別のものになるということだ。
加賀 えーっ、それ、ガンダムじゃないですよもう!
江連 そうだ。かつてこのような改変が行われた漫画やアニメは、恐らく、ない。しかも、何の説明もなしに、長期の休載開けに、いきなり変わった。ロボット以外にも細かな変更点があったがここでは割愛するが、登場人物に変更はなかった。だから、誰々が操縦するからこのGTMは旧モーターヘッドの何々だ、とファンは推察するしかない。ファイブスター物語は、機動戦士ガンダムのように主役ロボットの名前がタイトルではないが、これがもしガンダムで行われたら、それこそガンダムではない別のロボットアニメとなるはずだ。
加賀 その作者は、なんで別のロボットアニメ、いや、漫画を描かないんですかねえ?
江連 そこだ。作者の永野護ファイブスター物語の連載を休止して劇場アニメを作った。それが『花の詩女 ゴティックメード』だ。ここで初めてGTM(ゴティックメード)という戦闘ロボットのデザインを発表した。ファイブスター物語の連載休止から『花の詩女』劇場公開を経て、漫画の連載再開まで、約10年ほどかかったのだが、当初、この映画『花の詩女』はファイブスター物語とは全く関係のない、完全新作だと永野は発言していた。ところが、映画を見てみると、所々にファイブスター物語との関連が示唆されていて、ファイブスター物語のファンは困惑した。そして、劇場公開からしばらくしてファイブスター物語の連載が再開され、そこで全てのロボット、モーターヘッドがGTMに変更されていた。10年前の連載休止時点からの続きの話なのだが、何の説明もなくモーターヘッドがGTMに変更されている。ストーリーや登場人物に変更なし。しかし、連載の最後のページに主要ロボットの名称一覧が掲載され、ロボットは全てGTMデザインに変更し、同時にロボットの名前も全て変更することが発表された。これを知ったファンは、大いに驚愕したのだ。
加賀 それが、モーニング娘。と、どう関係あるんですか?
江連 まあ聞け。まずはゴティックメードというロボットデザインの斬新さ、素晴らしい点について。これまでのどのアニメロボットにも似ていない、独特なシルエットを持つ、異形の人形。もちろん、これまでの永野護デザインのロボットとも似ていない。特徴は、大きな手足と細い腰だ。その手足の関節は、速く動くためだけに設計されたツインスイングと呼ばれる機構であり、人間のそれとは大きく異なる形となっている。そして、これも特徴なのだが、ゴティックメードは、基本的に全て同じシルエットとなっている。国家軍隊によって頭部デザインなどの意匠は異なるのだが基本的に同じ形だ。これは、兵器として、高速で動くことを追及した結果であり、必然となっている。これは、現用戦闘機が基本的に全て同じ形状であることと同意であると、作者の永野護は発言している。自然淘汰だな。戦うため、相手を倒すために、そのかたちとなった、ということだ。繰り返すと、ゴティックメードとは、戦闘ロボットに必要な、高速に動くことを最優先した独自のデザインだ。
加賀 ガンダムとも違うんですか?
江連 全く違うな。決してガンダムが劣っていると言うことではない。現在のガンダムは、最初のガンダムにはなかったフレーム(骨格)ベースのデザインとなっているが、これを考案したのが永野護だった。永野護がデザインしたゼータガンダムの原案(通称:永野ガンダム)はアニメ本編に出て来なかったが、そのデザイン画は当時のアニメ雑誌に掲載された。いかにも永野らしいデザインであり、当時、これはガンダムではない、などと非難もされた。しかし、ゴティックメードの異形なデザインと比べると、いわゆる永野ガンダムも、ガンダムの範疇に含まれるものだった。見た目だけ永野ガンダムに似せたモビルスーツ百式は永野のデザインではないが、素人目には永野がデザインしたように見える。アニメのZガンダムに登場したモビルスーツ、君が作ったプラモデルでもあるキュベレイは永野デザインとして有名だが、ものすごく乱暴に言えば、キュベレイ百式のような戦闘ロボットが、これまでのファイブスター物語での戦闘ロボット、モーターヘッドだ。話が前後するが、Zガンダムの前にエルガイムというロボットアニメがあって、永野の本格的なデビュー作だが、エルガイムに登場した戦闘ロボット、ヘビーメタルを、より精密にしたものでもあるのが、ファイブスター物語モーターヘッドだった。永野のデザインの流れは、エルガイムZガンダム(永野ガンダム)→モーターヘッドとなる。だから、これらのデザインには少なからず関連性が見られる。
加賀 そろそろモーニング娘。の話が聞きたいです。
江連 そうだったな。「モーニング娘。=レッド・ミラージュ」がぼくの仮説。ファイブスター物語モーターヘッドを代表する、レッド・ミラージュとは、モーターヘッドのなかでも最強と呼ばれるものだ。安倍なつみが筆頭となるモーニング娘。とは、当時、最強のアイドルグループだった。だが、共通点はそれだけではない。レッド・ミラージュは最強のモーターヘッドなのだが、このロボットは、モーターヘッドと戦うために作られたのではなかった。通常、モーターヘッドとは、敵国のモーターヘッドを倒すために設計開発されるのだが、レッド・ミラージュはそうではない。スタント遊星と呼ばれる謎の場所から、やがて襲来することが予見された、未知なる凶悪な敵と戦うために生み出されたのがレッド・ミラージュだとされている。その未知なる敵とはモーターヘッドよりも遥かに強大で強力なものだと言われている。つまり、レッド・ミラージュが最強のロボット兵器であるのは、モーターヘッドよりも強い敵と戦うために作られたのであり、そもそも目標意識が高いところにある。これこそが、モーニング娘。との共通点となるものだ。
加賀 えっ、私たちは誰と戦っているの?
江連 そうだな。少なくとも、AKBではない。アイドルグループが他社の芸能プロダクション所属のアイドルグループと戦う。こういう言い方を嫌うファンがいるのは確かだ。しかし、実際には、どうしても比べられてしまうし、一方で、他社との戦いに積極的なグループもいた。それが2010年頃に語られ始めたアイドル戦国時代だった。ハロコンのようにハロプロのグループが一同に介するイベントはあるが、ハロプロが他社との共演イベント、いわゆる対バンに出演することは、ある時期から増えたのだが、それほど多くはない。そして、モーニング娘。が対バンに出ることは、これまで、ほとんどない。それは何故か。理由は、戦いにならないからだ。
加賀 まあ、ないですねえ。でも、戦いにならないって?
江連 それは、端的に、モーニング娘。のレベルが高いからだ。これまでにも、多くのアイドルタレントが、ハロプロへの憧れを公言してきた。ある者はハロプロのオーディションに落選し、またある者は、始めからレベルの高いハロプロを目指さず、他社所属のアイドルタレントとして活動している。とにかく、ハロプロがアイドルの頂点であることを公言するアイドルは多い。そして、モーニング娘。とは常にハロプロのトップである。永野護によるレッド・ミラージュの定義を引用するならば、モーニング娘。に勝てるアイドルグループは古今東西永久に存在しない。
加賀 何だか分かんないけど、すごい!
江連 AKBのことを悪く言うつもりはないのだが、そもそもの目標設定が全く違う。AKBの連中は「アイドルとして」のトップを目指している。しかし、ハロプロはそうではない。ハロプロとは、歌手として、表現者として、より上を目指すための養成機関なのだ。だから、アイドルとしてのグループ活動は、副次的なもの、もっと言えば、収入を得るための効率的な手段である。忘れてはならないのは、主軸は歌手であること。ここが連中とは大きく異なるのだ。
加賀 ハロプロ研修生だった頃は、もちろん、ボイスレッスンは厳しかったのですが、自分としては、とにかく、何が何でも目立ってやると思っていました。だけど、モーニング娘。になってからは、上手い下手ではなく、それはもちろん大事なのですが、個性というか、自分なりの表現、加賀楓という存在はどうあるのか、というように考えるようになったんです。
江連 そうだ。それでこそハロプロの、モーニング娘。のメンバーだ。
加賀 ありがとうございます。
江連 話を戻す。モーニング娘。がレッド・ミラージュだという定義。これは元々は、安倍なつみの影響下にあった頃の例えだった。なぜなら、2014年の時点、モーニング娘。'14の頃には、既に安倍なつみ時代とは全く違うグループとなっているからだ。最強であることに変わりは無い。先に述べたように、既にファイブスター物語にはレッド・ミラージュというモーターヘッドは登場しない。デザインはより鋭くなり、名称もツァラトウストラ・アプターブリンガー・パンツァーカンプフロボーターと変更された。
加賀 つっ、つあ、ら、えっ?
江連 まあ、この名前は連呼しない。ぼくでも言えない。略称はZAP。通称はB型ミラージュまたはスーパーロボットだ。このロボット、そしてモーニング娘。も、同じ世界に登場する固有の存在であることに変わりはないが、デザインが変更された、ということになる。
加賀 そこが分からないんですよ。
江連 モーニング娘。のデザインが変更された、のだ。これから、一気に分かるように説明するぞ。コレオグラファー夏まゆみ先生が言っていたように、安倍なつみは踊れない。元々、シャ乱Qロックヴォーカリストオーディションに集まった彼女たちは、ロック歌手志望であり、だから、そもそもダンスする目的はなかった。あくまでも、歌手としてデビューすることを願っていた。だから、これは仕方のないことだ。ハロプロと言えば「歌とダンス」となるのは、もっと先のことだ。1999年のLOVEマシーンは、変なダンスが話題となったのだが、あれは、「踊れない」メンバーをいかに目立たせるか、その結果でもあった。あのダンスは一見すると只の変なダンスだが、あれを完璧にやろうとすれば、相当な訓練が必要。だから、当時のメンバーは必死だった。モーニング娘。のダンスに高い評価がなされるのは、もっと先の話となる。
加賀 それは、高橋愛さんがリーダーだった頃なのですか?
江連 そうだな。一般的にそう語られている。高橋がモーニング娘。リーダーだった時期にスキルアップが図られた。いわゆるプラチナ期のことだ。だが、ぼくの仮説は、やや異なる。ハロプロ研修生の世代の話として聞いてもらいたい。結論を述べると、「モーニング娘。のデザインが変わった」とは、始めから、ダンスありきの前提でハロプロを認識し、志願した者たちの世代によって構成されている、という意味だ。
加賀 メンバーによってモーニング娘。が変わった?
江連 それはつんくも繰り返し言うように、事実だ。その時々のメンバーによって刺激が生まれ、新たなモーニング娘。の歌詞、楽曲が誕生すると言うのが、つんくの弁だ。ダンスの話に戻すと、安倍なつみの頃と大きく違うのは、始めからダンスありきで事が進んでいると言うことだ。モーニング娘。とは歌を歌いダンスも踊るグループだということは、誰もが知っていて、志願者も、最初から踊る前提でオーディションに挑む。合格者は、歌のレッスンは勿論のこと、ダンスのための準備、ストレッチが欠かせないものとなった。そして、養成機関として最も重要なのが、ハロプロ研修生だ。かつてハロプロエッグと呼ばれていた、現在のハロプロ研修生の第一の目的は、その名の通り、研修だ。歌とダンスを徹底的に教わる。この研修生については先に述べたので省略するが、研修生からモーニング娘。正規メンバーへと昇格する事例が増えてきた。
加賀 リーダーの譜久村聖さんはハロプロエッグ出身ですからね。
江連 「モーニング娘。のデザインが変わった」のは、始めからダンスありきとなったメンバーの意識と、肉体の鍛錬の結果なのだ。踊ることが前提となり、取り組む。高いレベルのフォーメーションダンスを披露する。安倍なつみの時代を知っている者としては、そこまで踊ることはないだろう、といったレベルだ。だから、全くの別物。モーターヘッドとGTMほどの違いがあるのだ。『花の詩女』製作時に永野は、GTMとモーターヘッドは全く別次元のロボットであり、仮に戦った場合、GTMの強さはモーターヘッドとは比較にならない強力なものだと発言していた。しかし、再開したファイブスター物語モーターヘッドという戦闘ロボットは絶対に出てこない。ここからが本題。あるテレビ番組で、モーニング娘。'18と安倍なつみを含むモーニング娘。1期メンバー、いわゆるオリメンが出演し、歌唱パフォーマンスでも共演するという出来事があった。ところが、オリメンと現役メンバーが「一緒に踊る」ということは、なかった。オリメンは中央に陣取り当時のダンスを踊り、現役メンバーはその周りで今の激しい踊り。同じステージだが、やってることは違う。あれを見たとき、ぼくは、とても残念だと感じた。初期メンバーと現役メンバーとの共演は「夢のコラボ」などと謳われたが、とてもそういう高揚した気分には、なれなかった。
加賀 あの番組はとても緊張しました。それでも、サプライズ感があって、良かったんじゃないんですか?
江連 そういうことじゃないんだ。安倍なつみは現在のモーニング娘。のように踊ることは出来ない。それで彼女の評価が下がることはない。モーターヘッドの価値がGTMによって下がることがないようにね。しかしそれは、安倍なつみの頃のモーニング娘。がすでにクラシックとなってしまったことを意味する。永野護は、GTMデザインを生み出したことによってモーターヘッドデザインがクラシックとなってしまったと発言している。メルセデス・ベンツの古い車のように、とのことだ。モーターヘッドは確かに古くなってしまったが、美しい。永野はそう言っている。だからぼくは、現在のモーニング娘。はGTMデザインとなったのだと気づいてしまったのだ。現在のモーニング娘。がGTMであると言う明確な理由とは何か。それは、現代において「異形」である、ということだ。ハロプロについて詳しくない者が思い浮かべる「アイドル」がAKBだったとする。成程、可愛らしい女の子が沢山いる。お人形さんのようで、いわゆるアイドルだ。しかし、モーニング娘。は、それらと比べてしまうと、あまりにもレベルが高い。あの踊りは真似出来ないし、それぞれが歌う姿からは、儚げではない、強い意志を感じ取れる。いわゆるアイドルを好む者にとって、モーニング娘。の備える「強さ」とは、残酷なもの、なのかもしれない。ファイブスター物語の戦闘ロボット、GTMが、まさしくそのような存在だ。ロボットアニメのファンであっても、このGTMのデザインは、あまりにも異形であり、その、超高速の動きと、圧倒的な強さを知れば、唖然とするしかない。モーニング娘。もGTMも、これまでの常識を覆す、驚くべきものとして君臨しているのだ。
加賀 何となく、分かったような、分からないような。
江連 そして、ファイブスター物語の連載に登場することが無くなった、かつての戦闘ロボット、モーターヘッドガレージキットはいまだに販売され続けている。モーターヘッドの新作モデルも発表されている。連載では既に全ての戦闘ロボットがGTMに置き換わっているにも関わらず、だ。それは、いまだにモーターヘッドの魅力を求めるファンが少なくない証拠となる。同様に、安倍なつみが在籍していた頃のモーニング娘。黄金期は、現在でも「消費」され続けているのだ。テレビで「モーニング娘。OG」として、かつてのメンバーが特集されることが度々ある。需要が無くなったわけではない。ひなフェスにモーニング娘。1期メンバーがゲスト出演した際に、ファンの「なっちコール」の激しさについてブログに書いていたモーニング娘。メンバーもいた。
加賀 本当にすごかったんですよ!
江連 安倍なつみモーニング娘。のヘッドライナーとして圧倒的な存在感で、ステージに「帰還」する。それは我々の希望でもあった。我々のようなファンによって、過去のモーニング娘。は伝説として語り継がれる。それがモーターヘッドだ。ファイブスター物語の連載に登場することは二度と無いけれど、モーターヘッドは消えて無くなったわけではない。そしてぼくは、現在のモーニング娘。が過去と決別し、今なお人気を誇る最強の集団であることも知っている。「安倍なつみの時代こそがモーニング娘。だったけれど今のモーニング娘。は知らない」と言う年寄りには、なりたくない。あの当時と比べてしまうと、安倍なつみ後藤真希のようなスター級のメンバーはいないのかもしれない。そうではあるが、パフォーマンスで比較すると、全くの別次元へと進化してしまっている。安倍なつみに捕われてしまっているぼくのような者であっても、現在のモーニング娘。は絶対に無視出来ない、唯一無二のグループだ。

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