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萌えぎのエレン(同人誌サークル「秘密結社まづいたれ」主宰)のメインブログです

初めて見たハロプロ研修生公演にて松原ユリヤに感動した理由

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 松原ユリヤが歌う姿を見て、ぼくは感動した。涙が止まらなかった。どうしてだろう?

 2018年5月6日。ぼくは初めてハロプロ研修生の公演を見た。その公演は年に一度開催される実力診断テストと呼ばれるもので、研修生全員がそれぞれ、自ら選んだ課題曲をソロで歌う。
 ハロプロ研修生28期メンバー松原ユリヤは、2008年2月26日生まれ。最も若いハロプロ研修生だ(2018年5月6日の時点で)。

公演当日のTogetterまとめを作成
ハロ!ステにて実力診断テストのダイジェスト映像が公開(5月9日)
※12分からのリンク
https://www.youtube.com/watch?v=8X4iq0IR5tE&t=12m


 下記のブログエントリーの続き。
 コミティアという同人誌即売イベントに「はなごよみ」としてサークル参加することになり、その翌日にハロプロ研修生の実力診断テストが開催されると言うことで、今回、初めて研修生の公演に行った(ぼく自身いわゆるアイドル現場へ行くことが苦手なので/そんなぼくがどうして実力診断テストへ行きたいと思ったのかは前のブログに書いた)。そして、「はなごよみ」主宰の押井徳馬さん( id:osito / @ )と連番で見ることにした。押井さんはハロプロの公演を見たことはなかったけれど、同人アイドルなどの現場へ通うことは聞いていたので、ぼくにとってはアイドル現場慣れした「先輩」でもある。彼を誘ったのは「先輩」の隣であれば自分の現場苦手意識を克服出来るのでは、と言う考えもあった。
 実力診断テストを見た押井さんから興味深い感想を聞くことが出来た。今回の実力診断テストにて研修生が選んだ曲は、かっこいいダンスが映えるもの、いわゆるセクシー路線が多かった。押井さんが好きな、クッキンアイドルまいんちゃんのような「かわいい」曲や歌唱パフォーマンスは少なかった。押井さんは、どうしてセクシー路線ばかりなのか少し疑問に感じたのだと言う。詳しくは押井さんがレポブログをアップしたので、是非とも下記ブログをご覧ください。

 言われてみると思い当たる。ハロプロ研修生の実力診断テストでは当然の如くハロプロ楽曲から課題曲が選ばれる。近年、ハロプロの楽曲はセクシー路線ばかりが目立つ。特に、2015年からつんくハロプロの総合プロデューサーを降りてから、そのような傾向なのではと感じている。そうではあるが、例えば、2017年に解散した℃-uteが後期(特に2015年以降)はセクシー路線の楽曲でとにかく攻めていた印象があり、その℃-uteのファンの若い女性が目立ってきた。彼女たち若い世代はハロプロ=セクシー路線だと捉えていて、それが良いもの、かっこいいものだと好意的に感じている。だとすれば、現在の研修生も世代としてセクシー路線を志向する者たちが少なくないと言うことになるだろう。
 松原ユリヤが選んだ曲は、つばきファクトリーの『春恋歌』だった。この季節の柔らかい感じを覚える、つばきファクトリーの名曲だ。

 自分で作成したTogetterまとめにもあるように、今年の研修生のレベルは全体的に高いものだ。「お前、練習して来たのか?」と疑問に感じる者はいなかった。
 松原ユリヤの歌唱パフォーマンスは、決してスキルの高いものでは、なかった。それでもぼくは感動した。あの松原が、ここまで歌えるようになっていた。少なくとも音痴ではない。そして、その堂々とした歌いっぷり。児童のそれでしかなかったのかもしれない。それでも「良くやった!」と称賛したい。そういう高揚感がまずあった。だからぼくは、感動したのだし、泣いたのだった。
 まだ少女と呼ぶには若く、幼い。そんな彼女が、素直に歌う。そういったさまが、とても良かった。どこか懐かしさを感じさせるものでもあった。遥か昔にぼくが失った何かが、そこにあったのかもしれない。
 最近のハロプロはダンスありきだ。セクシー路線の楽曲でもあり、そして、テクニックあってこそのハロプロ。多くの研修生が目指す傾向がそこに「偏って」いると感じることがあった。それでこそハロプロなのだと言う見解もあるだろう。一方で、かわいい路線を目指す研修生も、いた。けれど、そして、松原ユリヤは、そのどちらでもなかった。研修生を含むこれまでのハロプロの誰とも似ていない。松原の立ち姿は、堂々としていた。凛としていた。まだ稚拙かもしれないが、とにかく、彼女は逸材であり、有望だ。そう感じた。それでぼくは感動したのだ。
 ぼくが松原ユリヤに感動した理由、泣いてしまった理由は、そういうことだ。

 ということで、今回のブログはここまで。あとは雑記です。

#ハロプロ超帝國

松原ユリヤの立ち姿が堂々としていた。凛としていた。毎度おなじみファイブスター物語で例えると、小学生の超帝國剣聖、ミキータ・オージェを彷彿させるものでもあった。ファイブスター物語の読者でなければこの例えは通用しないけれど簡単に記しておく。超帝國剣聖とは太古に存在した伝説の騎士であり、現世では居ないことになっているが、最近になって彼らが転生していることが確認出来た。超帝國剣聖とは人間離れした異常な破壊力を持つ戦闘人種なのだが、現世に転生した彼らにその力はない。ところが、何かのきっかけで覚醒し本来の戦闘能力が復活するだろうことが予告されている。松原ユリヤが歌う姿に、そのような「大化け」するかもしれない衝撃を、ぼくは感じ取ったのだ。それで、泣けたということでもあったのだ。これはファイブスター物語ファンとしての感じ方なので、あの日、中野サンプラザでぼくのように感じた者は、恐らくぼくだけだっただろう。付け加えておくと、超帝國剣聖とは恐怖の象徴でもあるので、ぼくは松原に対して、ある種の畏敬の念を感じたのかもしれなかった。

 自分で作成したTogetterまとめに、5月9日に公開されたハロプロYouTube番組『ハロ!ステ』にてこの公演を初めて見たハロプロファンのツイートを追記した。松原の歌唱について好意的なツイートも多かった。最近の研修生、そしてハロプロが失った何かが松原の歌にはあるといった発言も見られた。
 改めて動画で見てみると、細かいところまで良く見える。なるほど、こうだったのか。全然踊っていないと思っていた松原ユリヤが意外と踊っていた。確認の意味でもこういった動画配信は重要だ。そうではあるが、実際に見たときの、強烈な感動は、動画とは比較にならない。
 既にぼくはハロプロの公演などの現場へ行かないと宣言している。しかし、研修生の実力診断テストだけは別だろうと感じた。
 ぼくが現場へ行かないと決めたのは、楽しみよりもストレスが勝ってしまったからなのだが、それは例えば、ファンの応援する姿、あの場に付いていけないと感じることだ。そこまで騒がなくともいいだろう。騒ぐと書くと一部の厄介者の迷惑行為を指す場合があるけれど、そうではなく、ぼくにはあの、ハロプロファンの一般的な応援スタイルは騒いでいるとしか感じられなかった。あれが90分も続くことが、ぼくには耐えられなかった。コンサートの現場でぼくはこれまでに、そう感じてきた。自宅で映像を見るときには、そういった感じ方はしない。付け加えておくと、そういうファンの応援スタイルを止めろと言っているわけではない。ただぼくは、そういうことをしないし、コンサート会場で自然と身体が動くと言うことも、ない。だから、羨ましいことでもあるのだ。あのような応援スタイルは現場以外でも映像で見ることが多いし、見慣れたものではある。ハロプロの現場とはこういうものなのだという認識もある。あれが無くなるとはとても思えないし、無ければ無いで寂しいものだとは感じている。だけど、ぼくは、そこに入って一緒に盛り上がることが出来ないのだ。
 ハロプロの公演を、ただ黙って見るなんてことは有り得るのだろうか。それは盛り上がっていないコンサートではないのか。
 研修生の実力診断テストが良いと思ったのは、ファンが皆、黙って演者を見ていることだった。全ての研修生がソロで歌唱パフォーマンスを披露する。観客はそのなかの一人に投票する。これが実力診断テストだ。だからファンは黙って見ている。熱心にメモを取る者もいる。披露が終わったら拍手。ぼくはこの空気をとても良いものと感じた。公演の最後には、研修生全員で普段のハロプロ公演のように歌い踊るので、そこではファンも普段のように光る棒を振り回したり声援を送ったりするが、ぼくにとっては最後のそれは「おまけ」のようなものだし、数曲なので苦痛を感じたりはしなかった。
 研修生を含めて、ハロプロメンバーがソロで歌う公演はほとんどない。ファンクラブ会員限定のバースデーイベントなど一部を除いて、ソロで歌う姿を見ることはない。そういった点でも実力診断テストは珍しい公演だ。テスト中ファンは着席して見る。これはぼくにとって心地よいものだった。多くのファン、そして研修生にとっても、声援や応援パフォーマンス(光る棒を降るなど)のない静かななかで歌うことは、緊張感が伴う。ぼくは、あの緊迫した空気が、好きになった。この実力診断テストに挑む研修生にとっては、自分を魅せることが出来るハロプロ楽曲はどれか、どうやったら目立つことが出来るか、など、試行錯誤する。間違いなく、試行錯誤したのだろうと思う。ハロプロには○○総選挙のようなメンバー同士を競わせるようなイベントは皆無なのだが、この実力診断テストだけは違う。そしてこれは、人気投票では、ない。ハロプロ楽曲大賞のエントリーコメントを見ても分かるように、ハロプロファンは「音楽として」そして「アーティストとして」ハロプロを評価し、嗜好する(それが全てではないが)。

 そしてぼくには、少し思い出すことがあった。他の誰とも似ていないと書いたのだが、松原ユリヤの歌う姿、そしてその歌声が、誰かに似ていた。ハロプロではない誰かに。
 ミラーボールが好きだからミラーボールのようなキラキラな衣装にしたのだと、松原は言っていた。そして、課題曲に『春恋歌』を選んだ理由を「簡単だから」と言った。オーディション時から彼女の発言は面白いものばかりだ。ここで重要なのは、受けを狙って面白い発言を選んだ訳ではないと言うことだ。それは、実に好ましい。
 こういうタイプの芸能人を、ぼくは過去に見たことがある。それは、春名風花だ。年齢にしては辛辣な発言で知られる通称はるかぜちゃん。ぼくは主に彼女のツイッターを読んで知っているだけだが、普段の彼女は、かわいらしく、そして面白いものであった。現在では声優であり、すっかり綺麗なお姉さんとなった彼女だが、子役時代の彼女は、実に面白い人物であった。
 松原ユリヤの声が春名風花に似ていると感じた。天才的なキャラクターも似ている。しかしこれは正確ではない。春名風花は『こどものおもちゃ』というアニメの大ファンだった。このアニメの原作となる漫画、その主人公のモデルは、かつて『あっぱれさんま大先生』にて奇天烈な発言で話題となった子役、有田気恵だった。有田はその不思議な言動から異星人と呼ばれていた。呼ばれていなかったかもしれないけれど、そういうキャラクターだった。彼女は、極めて真面目に、世界と向き合い、発言していた。それが最高に面白かったのだ。それは『窓ぎわのトットちゃん』の黒柳徹子のようだったと言われている(これは同番組で共演した山崎裕太のコメント)。当時のぼくは、このことがきっかけで黒柳の著書を読んだ。それほど、ぼくは有田気恵の大ファンだった。そう、すなわち、松原ユリヤとは有田気恵であり春名風花でもある。ぼくは、そう感じた。それは、単に子供だから面白いことを言うのだろう、ではない。ぼくにとって彼女たちは、天才的な大いなる何者かによって選ばれ、何処からか遣わされた者なのだ。
 松原ユリヤが歌う姿を見て、春名風花に似ていると感じた。そしてぼくは、春名風花ハロプロに来て欲しいと願っていたことがあった。だから、松原ユリヤハロプロ研修生としてステージに立っていることに、かつての自分の願いが叶ったと勘違いしたのかも、しれなかった。
 松原ユリヤはまだ小学生ということもあって、近くに正規グループへの昇格はないだろう。そして、まだ若いから、考えが変わって研修生を辞めてしまうかもしれない。それでもぼくは、彼女に、ハロプロ研修生として是非とも頑張って欲しいと、願っている。
 最後に。アイドル現場の「先輩」でもある押井さんと連番し、押井さんが光る棒を振り回しているのを見ても、ぼくは動かずにステージを見たままだった。アイドルファンとして自分がやらない応援スタイルではある。良く知る間柄である押井さんがそれをやっているのを隣で見ても、不快だとは、全く感じなかった。そして、ぼくはこれまで通り、黙ってステージを見る。押井さんと一緒に公演を見て、そこは変えなくても全く構わないと、やっと気づいた。
 そしてぼくは、次の現場を、来年の実力診断テストにすると、密かに決めた。

ハロプロ研修生:リリース詳細|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

Rainbow×2

Rainbow×2

ハロプロ研修生の期については下記のツイート画像を参照のこと
https://i.imgur.com/ACIQir6.jpg
https://twitter.com/hp_mid_s/status/990862428492578817

お知らせ

 5月5日コミティアで頒布した新刊は絶版にしました。理由は、実力診断テストを見て色々と思うところがあったからです。いづれ、何かしらのかたちでお届け出来ると思います。

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