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もえぎのhtnb

萌えぎのエレンのメインブログです

ファイブスター物語の建築とファッション #FSS_jp

 ジョーカー太陽星団の建築は、例えば大友克洋士郎正宗が描くような未来都市ではない。科学の頂点を極めた超帝國の時代から「退行」した現在のジョーカー太陽星団では、この地球上のどこかに似た風景がみられる。それらは伝統的なヨーロッパの街並みであったり、中世の城を思わせる王宮であったりと、どちらかといえば古めかしいものばかりだ。それは、王家や貴族といった者たちが活躍する物語に相応しい舞台だともいえよう。ちなみにコーラス陛下の部屋は畳張りの和室だ。人工生命体ファティマを生み出す工房も、医療機器は近未来的な最先端のものだが、建物そのものは海外の映画やドラマに出てくる古い洋館のような造りだ。
 一方で、登場人物が身に付ける装飾品は、シャネルのアクセサリーやブルガリの腕時計「スネイク」などであり、香水やバッグなども海外の一流品が並ぶ。このようなファッションへのこだわりは、FSS以外のロボット漫画(アニメ)では、まずみられない。
 作者の永野護にとって、ロボットのデザインと同じレベルでファッションが重要となっている。騎士団の制服を含むキャラクターの衣装は、多国籍であったり最新流行を取り入れたり、伝統的な意匠にも敬意を払う。主人公アマテラスの正装は花魁姿だ。そしてファティマスーツのデザインは永野の真骨頂となる。通常の人間よりもストレスを感じやすい人工生命体ファティマの肌や体質を考慮して、下着の素材から設定されるファティマの衣装は、ロボットデザインと同等に、この作品のイメージを牽引する。
 実際、この作品の様々なデザインは、永野がみたこの地球上の美しいもののアウトプットだ。博覧会といってもいいだろう。

お知らせ(2015年1月12日)

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